会社員としての生きづらさを痛感

IT企業でエンジニアの経験を経て、学生の頃から憧れていた外資系の会社に転職することができた。

しかし、高い品質のアウトプットを、速いスピードで出すことを求められる社風の中で働くうちに、次第に強い生きづらさを感じるようになった。

人よりミスが多く、物事の理解も遅い。
明らかに会社が求めるレベルに達しておらず、

「自分は、周りの人が当たり前にできることができない」

という劣等感を、日に日に強く感じるようになった。

それでも上司は諦めず、いろんなアプローチで私の成長を促してくれた。
……にもかかわらず、ミスを繰り返し続ける私。

次第に私は、
「自分は頭がおかしいのではないか」
と本気で思うようになっていた。

精神科受診

YouTubeやSNSに依存気味だった私は、そこで
「境界知能」
「発達障害」
という言葉を知った。

もしかして自分もそうなのではないか。
そう思い、精神科を受診してみることにした。

①境界知能専門の精神科受診

まずは、境界知能を専門に扱っている精神科を受診した。

医師からは、自分の能力やこれまでの人生についてのヒアリングがあった。
幼少期から学生時代、社会人になってから苦手だったこと、仕事で困っていることなどを話した。

私は学生時代、英語と国語の成績が良く、学年でも上位だった。
(一方で、数学と世界史は壊滅的だったが……)

そのため医師からは
「言語理解力があるため、境界知能の可能性は低い」
と伝えられた。

このとき、提携先のカウンセリングルーム(知能検査機関?)を紹介された記憶があるが
口コミがあまり良くなかったことと、料金が高かったため受診しなかった。

②発達障害専門の精神科受診

①の病院は距離が遠く、通院が負担になってしまった。
そこで、自宅近くにあった発達障害専門の精神科を受診した。

ここでも、仕事でできずに苦労していることや、発達障害かどうかを知りたいことを伝え、
幼少期〜学生期〜社会人期までのヒアリングが行われた。

医師の結論は、

  • 多動症状が見られないためADHDではない
  • 他の発達障害の症状も見られない

というものだった。

③精神疾患と付き合いながら働く知人に相談

「境界知能でも発達障害でもないなら、私は一体何なんだろう。
人が普通にできることができず、辛くて仕方ないのに。」

その苦しさに耐えられなくなり、精神疾患と付き合いながら会社員として働いている知人に相談した。

その人は、私より20年以上社会人歴が長い人生の先輩だ。
(その先輩は自分とは別の会社で働いているため、会社直属の先輩ではない)

先輩はこう言った。

精神科は、先生との相性が本当に大事。
人によって良い先生が、別の人には全然合わないことも多い。
自分も何軒か転院して、今の病院に落ち着いた。

先輩自身、口コミは良くないが「自分には一番合っている病院」に通い、調子が良くなったという。

この話を聞き、
セカンドオピニオンとして別の精神科を受診してみよう
と思った。

④セカンドオピニオンとして別の精神科受診

それまで個人経営の精神科に通っていたため、
今度はチェーン展開しているような大きな精神科を選んだ。

ここでは、これまで同様のヒアリングに加え、
複数の知能テスト・心理テストを受けた。

詳細はあまり覚えていないが、印象に残っているのは
テレビでも見たことのある有名な「木や鳥の絵を描くテスト(バウムテスト)」だった。

これまでの病院ではヒアリングのみだったため、
「きちんと検査してくれている」
という安心感があった。

そして結果、
私はADHDと診断された。

ADHDの診断をうけて

実はこの病院巡りをする数年前から、別の精神疾患で服薬治療を続けていた。

しかし、自分の至らない点ばかりが目につき、自己肯定感は下がる一方。
精神的な症状も、なかなか良くならなかった。

ADHDと診断されて、
「やっと適切な治療が始まった」
と感じた。

精神疾患とADHDは直接関係があるわけではない。
それでも私はこの診断によって、初めて

「できない自分を認める」

ということができた。

できない自分を責め続けるのではなく、
「ADHDの特性をどうカバーしていくか?」
と前向きに考えられるようになった。

ADHDと診断されたことは、私にとって大きな一歩だった。

精神科を複数受診した気付き

人生の先輩が言っていた通り、
精神科は医師との相性がとても重要だと痛感した。

診断方法や病気の捉え方は、病院ごとに違う。
他の人にとって合わなかった病院が、自分には合うこともある。

今通っている病院に違和感を感じたら、転院するのも一つの選択肢だと思う。

もし、生きづらさを感じていて特性の検査を受けたいと考えているなら、
複数の病院で意見を聞いてみることをおすすめしたい。

ABOUT ME
まりむ
都内で働くOL。 躁うつやADHDの特性があり、仕事の取り組み方や生活の整え方に悩みながら試行錯誤中。 オタ活、買い物が好きで、ダイエットのために筋トレを続けている。